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AIという「市場の重力」はどこまで強いのか

AIインフラ・産業

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#
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AIという「市場の重力」はどこまで強いのか――戦争・原油・金利・9月・中間選挙を変数化して、年末までの相場を消去法で考える

#

イラン戦争、Brent原油、米長期金利、AI半導体、7月の需給ショック、9月アノマリー、そして中間選挙一つ一つを見ると、市場にはあまりにも多くの変数が存在している。

#

イラン戦争はどうなるのか。

#

Trump Pivotはいつ起きるのか。

#

Brentは95ドルなのか、100ドルなのか。

#

米30年債は5.2%なのか、5.5%なのか。

#

9月は「鬼門」になるのか。

#

11月3日の中間選挙後には歴史的な上昇アノマリーが発動するのか。

#

そして何より、

#

AIの計算需要はどこまで増えるのか。

#

これだけ変数が多ければ、未来を一点予想するのはほとんど意味がない。

#

そこで今回は逆に、

#
分からないものを一つずつ外し、今ある情報から比較的確度の高いものだけを残す。
#

そして、

#
その確度の高い変数が相場をどちらへ引っ張るのか。
#

を考えてみたい。

#

結論から言うと、現在の市場で最も確度が高い中心軸は、

#

AIインフラ需要そのものは依然として強い

#

ということである。

#

一方、

#

イラン戦争がいつ終わるのか

#

は分からない。

#

Trump Pivotがいつ来るのか

#

も分からない。

#

そしてSeptember Effectや中間選挙アノマリーは歴史的傾向ではあっても、株価を強制的に動かす法則ではない。

#

つまり消去法で最後に残るのは、

#
AI需要\text{AI需要}
#

という構造的な上向きの力である。

#

私はこれを現在の市場の、

#

「重力」

#

と考えている。

#

#

1.まず市場を動かす変数を分解する

#

現在のAI半導体相場を大きく分けると、次の7変数になる。

#
変数方向現時点の確度主な作用AI計算需要上高いEPS・Capex・半導体需要を押し上げるイラン戦争下~上不明原油・インフレ・リスクプレミアム長期金利下中PERを圧縮財務省・政策対応上比較的高い金利ショックを緩和半導体需給・信用両方向中~高上昇も暴落も増幅9月季節性やや下低~中調整を起こしやすくする中間選挙前半下・後半上中不確実性→解消\begin{array}{|l|c|c|l|} \text{変数}&\text{方向}&\text{現時点の確度}&\text{主な作用}\cr\hline \text{AI計算需要}&\text{上}&\text{高い}&\text{EPS・Capex・半導体需要を押し上げる}\cr\hline \text{イラン戦争}&\text{下~上}&\text{不明}&\text{原油・インフレ・リスクプレミアム}\cr\hline \text{長期金利}&\text{下}&\text{中}&\text{PERを圧縮}\cr\hline \text{財務省・政策対応}&\text{上}&\text{比較的高い}&\text{金利ショックを緩和}\cr\hline \text{半導体需給・信用}&\text{両方向}&\text{中~高}&\text{上昇も暴落も増幅}\cr\hline \text{9月季節性}&\text{やや下}&\text{低~中}&\text{調整を起こしやすくする}\cr\hline \text{中間選挙}&\text{前半下・後半上}&\text{中}&\text{不確実性→解消}\cr\hline \end{array}
#

この中で重要なのは、

#

すべての変数の強さが同じではない

#

ことである。

#

#

2.最も確度が高いのは、依然としてAI需要

#

まず、これはかなり消しにくい。

#

AIインフラ需要は、現段階では減速というより依然として拡大方向である。

#

AIクラウド企業CoreWeaveは2026年設備投資計画を従来の310~350億ドルから350~390億ドルへ引き上げた。

#

Q2末のバックログは1,042億ドル。

#

四半期だけで250億ドル超の新規顧客契約を獲得している。

#

MicrosoftやAmazonの強いクラウド業績を受け、機関投資家の関心も、

#

「AIへの巨額投資は回収できるのか」

#

から、

#

「AI時代の最終的な勝者は誰になるのか」

#

へ移り始めている。

#

さらにSamsungはAI関連需要と先端プロセスの能力逼迫を背景として、一部の4nm・5nm・8nmファウンドリー価格を最大15%引き上げている。

#

GoogleもMarvellとのカスタムAIチップ協業を大幅に拡大しており、条件次第では2033年度までにMarvellへ最大1,200億ドル規模の売上機会を生む契約となっている。

#

つまり、

#

GPUだけが強い

#

のではない。

#

GPU。

#

TPU。

#

ASIC。

#

HBM。

#

DRAM。

#

ネットワーク。

#

先端パッケージ。

#

ファウンドリー。

#

電源。

#

冷却。

#

データセンター。

#

と、需要がAIインフラ全体へ広がっている。

#

このため現在、

#
AI計算需要そのものが急減する
#

というシナリオを基本ケースに置く根拠はあまりない。

#

これはかなり重要である。

#

#

3.つまりAIは「上向きDrift」である

#

市場を単純化して、

#
株価変化長期Drift+Shock+需給増幅\text{株価変化} \text{長期Drift} + \text{Shock} + \text{需給増幅}
#

と考えてみる。

#

現在、

#

AI = 長期Drift

#

である。

#

一方、

#

イラン戦争 = Shock

#

信用・レバレッジ = Amplifier

#

Trump Pivot・財務省 = Shock absorber

#

と考えることができる。

#

これなら6月から8月までの値動きが非常に分かりやすい。

#

AIそのものは強かった。

#

しかし戦争が始まり、

#

原油と金利が上昇した。

#

そこでAI半導体が下がった。

#

戦争が一時停戦・和平方向へ進むと、

#

外部ショックが外れ、

#

AI本来の上方向への力が一気に出た。

#

ところが上昇しすぎると、

#

信用、

#

レバレッジETF、

#

モメンタム、

#

利益確定、

#

が暴走。

#

7月29日の需給ショックにつながった。

#

その強制売りが一巡すると、

#

またAIの重力によって上へ戻り始める。

#

そして8月17~18日。

#

イラン問題が再燃し、

#

Brentと長期金利が上がり、

#

再びAI株に外部ショックが加わった。

#

非常に一貫している。

#

#

4.イラン戦争は「方向」ではなくシナリオ分岐として扱う

#

ここは消去法で予想しない方がよい。

#

現在も米国とイランの正式な和平協議は見えず、ホルムズ海峡の交通量も低迷したままである。

#

8月20日時点のBrentは約91.87ドル。

#

4営業日連続上昇で、7月24日以来の高水準圏にある。

#

したがって現在の事実から言えるのは、

#

和平が近い

#

ではなく、

#
和平が見えないため、原油リスクプレミアムが残っている。
#

というところまでである。

#

ここから先は分岐させるしかない。

#

#

シナリオA――イラン戦争が9月前後に沈静化

#

これは最も強い上昇シナリオである。

#

例えば、

#

停戦・和平進展 ↓ ホルムズ正常化期待 ↓ Brent 90 → 85 → 80ドル台 ↓ インフレ期待低下 ↓ 30年債利回り低下

#

となる。

#

ここへAI計算需要の強さが重なる。

#

株価を、

#
株価≈EPS×PER\text{株価} \approx \text{EPS} \times \text{PER}
#

で考えれば、

#

AIによって、

#

EPS↑

#

そして金利低下によって、

#

PER↑

#

である。

#

これは非常に強い。

#

以前からAI需要が弱ければ単なるリスクオンだが、

#

現在はAI需要自体が拡大している。

#

したがって、

#
AIのアクセルを踏んだまま、原油・金利というブレーキだけが外れる
#

ことになる。

#

私はこれを年末までの最強シナリオと考える。

#

#

シナリオB――戦争は続くが、大きく悪化もしない

#

現時点では、私はこれを最も中心に置きたい。

#

例えば、

#

Brent 92~98ドル

#

程度で上下する。

#

ホルムズは正常化しない。

#

しかし湾岸石油施設への壊滅的攻撃も起こらない。

#

米国の経済制裁は進む。

#

和平も進まない。

#

この状態でAI計算需要だけが強い。

#

すると、

#

AI↑

#

と、

#

Oil・Yield↓方向の圧力

#

が綱引きになる。

#

私はこの場合、

#
暴落ではなく、高ボラティリティの上昇~ヨコヨコ
#

が最も自然だと思う。

#

Brent95程度。

#

30年5.3~5.4%。

#

この程度であれば、

#

AIの利益成長の方が勝つ可能性が十分ある。

#

#

シナリオC――戦争・制裁がさらにエスカレート

#

ここでは話が変わる。

#

例えば、

#

Brent100~110ドル

#

さらに、

#

米30年5.5~5.6%

#

へ進む。

#

この程度になると、

#

原油が単なる地政学ニュースではなく、

#

持続的インフレ

#

として意識される。

#

そして株式市場には、

#

PER圧縮

#

が起こる。

#

ただしそれでも、

#

AI半導体がそれまでに10~15%上昇していれば、

#

ピークから10%下落しても、

#

現在地点から見ればほぼ横ばいということがあり得る。

#

だから、

#

Brent100=AI相場終了

#

ではない。

#

本当に危険なのは、

#

さらに、

#

Credit Spread拡大

#

まで起こる場合である。

#

ここで初めて、

#

「金利が高い」

#

から、

#

「AIインフラへ金を貸したくない」

#

へ変わる。

#

これはAIの重力そのものを弱める。

#

#

5.長期金利は重要だが、5.5%が絶対的な壁ではない

#

8月には30年債利回りが5.3%台まで上昇した。

#

すると米財務省は、10~30年の長期国債について流動性支援買い戻しを1回最大20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増すると発表した。

#

実際の拡大運用は9月9日から11月4日まで予定されている。

#

この予定は現在かなり確度の高い変数である。

#

しかし、

#

5.3%を超えたら必ず政府が金利を下げる

#

という意味ではない。

#

これはYCCではない。

#

重要なのは、

#

市場参加者が、

#
長期債市場が無秩序化すれば財務省が対応する可能性がある
#

と学習したことである。

#

つまり政策そのものだけでなく、

#

政策反応を先読みした債券買い

#

が起こり得る。

#

そのため長期金利には、以前より少し強い自己安定作用が生まれている。

#

#

6.そして9月には「確定しているイベント」が集中する

#

イラン戦争は分からない。

#

しかし日程は分かる。

#

9月4日には8月雇用統計。

#

9月11日には8月CPI。

#

9月15~16日にFOMC。

#

さらに9月9日から財務省の長期債買い戻し拡大が始まる。

#

つまり9月には、

#

雇用 ↓ 財務省 ↓ CPI ↓ Fed

#

が短期間に集中する。

#

これはかなり重要である。

#

#

7.9月鬼門は「方向を決める力」ではなく「振幅を増やす力」

#

September Effect自体は実在する。

#

1950年以降、S&P500の9月平均リターンは約**-0.68%**。

#

プラスだった割合は44%にすぎない。

#

しかしこれは、

#

毎年9月に暴落する

#

という意味ではない。

#

例えば2025年は、このアノマリーに反して普通に株価が上昇した。

#

つまりSeptember Effectは、

#

AI需要↑ 金利↓ 原油↓

#

という強いファンダメンタルズを反転させるほどの力ではない。

#

私はむしろ、

#
ポジションが混雑した時に、調整を起こしやすくする増幅器
#

と考えている。

#

#

8.従って「9月に下がる」と「9月末が安い」は別問題

#

仮に戦争が沈静化して、

#

AI半導体が9月初旬に、

#

+12%

#

上昇したとする。

#

その後、

#

September Effect、

#

CPI、

#

FOMC、

#

利益確定、

#

レバレッジ解消、

#

によって、

#

ピークから**-8%**。

#

すると、

#
1.12×0.921.03041.12 \times 0.92 1.0304
#

である。

#

つまり、

#

8%急落したのに、月初からは+3%。

#

ということになる。

#

今年はこの形をかなり考えておく必要がある。

#

#

9.つまり9月鬼門は「発動しても上昇相場を壊さない」可能性が高い

#

AIのファンダメンタルズが現在のままで、

#

さらに戦争まで沈静化した場合、

#

私は、

#

9月に5~10%程度の途中調整が起きる可能性

#

は比較的高いと思う。

#

しかし、

#

9月末が8月末より大幅に安い

#

確率は、それより低いと考える。

#

言い換えると、

#
September EffectがTrendを変えるのではなく、Volatilityを作る
#

という見方である。

#

#

10.中間選挙アノマリーも同じように扱う

#

2026年の中間選挙は11月3日である。

#

歴史的には、中間選挙後の株式市場はかなり強い。

#

1974年以降、S&P500は中間選挙後3カ月で平均**+5.7%**。

#

6カ月では平均**+12.4%**で、対象となった13回すべてがプラスだった。

#

1950年以降の中間選挙後1年間では平均**+15.4%**という別集計もある。

#

かなり強いアノマリーである。

#

しかし、これも、

#

11月4日になった瞬間に株が15%上がる

#

という意味ではない。

#

市場は当然先回りする。

#

#

11.ここから非常に重要な問題が出てくる

#

みんな、

#

中間選挙後は上がりやすい

#

ことを知っている。

#

すると、

#

11月に買うのでは遅い。

#

10月に買う。

#

しかし10月に上がると思うなら、

#

9月に買う。

#

つまり、

#
中間選挙後ラリーが選挙前へ前倒しされる可能性
#

がある。

#

これが今年特に重要だと思う。

#

#

12.戦争が早く終わるほど「中間選挙後ラリー」が早まる

#

仮に9月にイラン戦争が落ち着く。

#

すると、

#

原油↓ 金利↓ AI↑

#

となる。

#

そこで投資家が、

#
11月選挙後も歴史的には強い。
#

と考える。

#

そうすると、

#

11月の買い需要が9~10月へ移る。

#

結果、

#

本来、

#

11~12月に発生するはずだった上昇

#

の一部が、

#

9~10月へ前倒し

#

される可能性がある。

#

#

13.すると今度は「選挙後Sell the news」が発生する

#

例えば、

#

9月和平。

#

10月AI決算好調。

#

SOXが、

#

+20%

#

上昇。

#

メモリ株が、

#

+30%

#

上昇。

#

そこへ11月3日の中間選挙が来る。

#

すると、

#

「選挙が終わったから買う」

#

人より、

#

すでに買っていた人

#

の方が多い。

#

その場合、

#

中間選挙後アノマリーが発動しないのではなく、

#
アノマリーが先に発動してしまった
#

と考えた方がよい。

#

11月はむしろ材料出尽くしになる可能性がある。

#

#

14.10月にはAIの答え合わせも来る

#

ここでも比較的確度の高いイベントがある。

#

10月27~28日にFOMCが行われる。

#

また10月はHyperscalerのQ3決算シーズンになる。

#

現在すでにMicrosoftやAmazonの好業績によって、

#

「AI投資は回収できるのか」

#

という疑問が弱まり始めている。

#

そこで10月決算が、

#

Cloud AI revenue↑ Operating Cash Flow↑ AI Capex↑

#

となれば、

#

AI相場にとって非常に強い。

#

これは、

#

たくさん投資している

#

ではなく、

#
たくさん投資して、それ以上に稼いでいる
#

へ変わるからである。

#

#

15.11月3~4日は非常に興味深い

#

11月3日。

#

中間選挙。

#

そして翌11月4日。

#

米財務省は次回Quarterly Refundingを予定している。財務省自身が11月4日に次の買い戻し方針について追加情報を示す予定としている。

#

つまり、

#

11月3日 政治的不確実性低下

#

↓

#

11月4日 国債需給・買い戻し政策

#

という並びになる。

#

ここで、

#

AI需要が強く、

#

Brentが低下し、

#

Treasury市場まで安定すれば、

#

非常に強い組み合わせになる。

#

#

16.12月は「全部の答え合わせ」

#

12月8~9日には今年最後のFOMCが予定されている。

#

この頃には、

#

秋の原油価格。

#

秋の雇用。

#

秋のインフレ。

#

AI企業のQ3業績。

#

中間選挙結果。

#

Treasury政策。

#

がほぼ出揃う。

#

つまり12月は、

#

それまでの仮説が正しかったのか

#

を判定する月になる。

#

#

17.ここまで消去法を行うと、かなり絞れる

#

AI需要

#

現在のデータでは、

#

強い可能性が高い。

#

これは残す。

#

#

イラン和平

#

起こるか分からない。

#

シナリオ分岐。

#

#

原油

#

和平次第。

#

ただし現在は90ドル台前半なので、

#

短期的な上方向リスクを残す。

#

#

長期金利

#

財政・インフレによって高い。

#

しかし9月9日から財務省買い戻し拡大が予定されている。

#

上昇圧力と政策安定化が綱引き。

#

#

September Effect

#

存在する。

#

しかし平均-0.68%程度。

#

大きなTrendを単独で反転させる変数ではない。

#

#

Midterm Effect

#

歴史的にはかなり強い。

#

しかし市場に知られている。

#

11月以降ではなく、9~10月へ前倒しされる可能性。

#

#

需給ショック

#

これは消せない。

#

7月に実際に起きた。

#

そしてAIが再び急上昇すれば、

#

再発する可能性が高まる。

#

ただしAI需要そのものが壊れなければ、

#

Trend反転というより、

#

上昇相場内の事故

#

で終わる可能性がある。

#

#

18.では、現在最も起こりそうなのは何か

#

ここからは私のシナリオ推定になる。

#

現在の情報だけから考えるなら、私は、

#

「高ボラティリティの上昇相場」

#

を中心シナリオに置く。

#

具体的には、

#

AI需要が市場を上へ引っ張る。

#

しかし、

#

イラン、

#

Brent、

#

30年債、

#

9月季節性、

#

信用・レバレッジ、

#

によって何度も急落する。

#

そして急落しても、

#

AI需要そのものが壊れていないため、

#

再び戻る。

#

この繰り返しである。

#

#

19.私の現時点のシナリオ比重

#

これは統計モデルではなく、現在確認できる材料からの主観的な配分である。

#

① 戦争長期化+AI需要継続

#

約45%

#

Brent90ドル台。

#

長期金利高め。

#

AIは強い。

#

結果、

#

上昇~ヨコヨコ+大きな途中調整。

#

私はこれを中心に置く。

#

#

② 9~10月に和平・Trump Pivot

#

約25%

#

Brent急低下。

#

長期金利低下。

#

AI半導体急騰。

#

中間選挙後ラリーを前倒し。

#

ただし上がりすぎて、

#

10~11月に需給調整。

#

#

③ 戦争エスカレート

#

約20%

#

Brent100~110。

#

30年5.5%超。

#

SOX大幅調整。

#

ただしCredit市場が壊れなければ、

#

財務省対応やTrump Pivotによって再反発。

#

#

④ AI需要そのものが下方修正

#

約10%

#

私はこれを確率としては低く置くが、

#

最も危険なシナリオ

#

と考える。

#

Cloud企業がCapexを削る。

#

GPU稼働率低下。

#

AI売上鈍化。

#

HBM契約再交渉。

#

この場合だけは、

#

戦争が終わっても、

#

中間選挙が終わっても、

#

AI株は戻らない可能性がある。

#

なぜなら、

#

市場の重力そのものが消えるからである。

#

#

20.最も重要な先行指標は原油ではない

#

ここまで考えると、

#

Brent95。

#

Brent100。

#

30年5.5%。

#

もちろん重要である。

#

しかし、それらは、

#

AIの重力に対抗する外部変数

#

でしかない。

#

本当に見るべきなのは、

#
AI計算需要の予想が上がっているのか、下がっているのか。
#

である。

#

CoreWeaveのCapex。

#

HyperscalerのCapex。

#

Cloud AI revenue。

#

GPU/TPU稼働率。

#

HBM契約。

#

DRAM価格。

#

データセンター建設。

#

電力。

#

ネットワーク。

#

これらが上方向なら、

#

原油や金利のショックは、

#

かなり大きくても一時的な可能性がある。

#

#

21.逆に「好決算で上がらなくなる」時は警戒

#

現在最も警戒したいサインは、

#

Brent100ドル

#

そのものではない。

#

AI企業が、

#

好決算。

#

EPS上方修正。

#

Capex増額。

#

HBM価格上昇。

#

Cloud revenue加速。

#

を発表しているのに、

#

株価が上がらなくなること

#

である。

#

これは、

#

市場がAIの将来利益を既に完全に織り込んだ、

#

あるいは、

#

別のマクロリスクがそれを完全に上回った、

#

という可能性を意味する。

#

ここは非常に重要な転換点になる。

#

#

22.今年の「鬼門」は9月ではなく、ポジションそのものかもしれない

#

結局のところ、

#

September Effect。

#

October Shock。

#

Midterm Rally。

#

これらは名前にすぎない。

#

市場内部で本当に起きていることは、

#
上昇→ポジション集中→レバレッジ増加→小さな悪材料→強制売り\text{上昇} \rightarrow \text{ポジション集中} \rightarrow \text{レバレッジ増加} \rightarrow \text{小さな悪材料} \rightarrow \text{強制売り}
#

である。

#

この条件が9月に揃えば、

#

「9月鬼門」

#

と呼ばれる。

#

10月なら、

#

「選挙前不安」

#

と呼ばれる。

#

11月なら、

#

「Sell the news」

#

と呼ばれる。

#

しかし構造は同じである。

#

#

23.最もあり得そうな年末までの軌道

#

私は今ある情報だけを使うなら、次のような経路を中心に置く。

#

8月後半

#

AI半導体は7月需給ショックから回復。

#

しかしイラン・Brent・30年債が上値を抑える。

#

上方向だが不安定。

#

↓

#

9月

#

雇用、財務省買い戻し、CPI、FOMC。

#

September Effectも重なる。

#

大きな上下動。

#

しかしAI需要が維持されれば、

#

大幅なTrend転換までは起こりにくい。

#

↓

#

10月

#

9月の需給調整があればポジションが軽くなる。

#

Hyperscaler決算。

#

FOMC。

#

中間選挙後ラリーの先回り。

#

再上昇開始の有力候補。

#

↓

#

11月

#

中間選挙。

#

Treasury Quarterly Refunding。

#

AI需要確認。

#

政治・金利の二つの不確実性が低下する可能性。

#

ただし9~10月に上がりすぎていればSell the news。

#

↓

#

12月

#

Fed。

#

年末フロー。

#

AI需要とインフレの答え合わせ。

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条件が揃えば、

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年末上昇の第二波。

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結論――消去法で最後に残るのはAI

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イラン戦争がいつ終わるかは分からない。

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Trump Pivotがいつ起きるかも分からない。

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原油が100ドルになるかも分からない。

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September Effectが今年発動するかも分からない。

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中間選挙後アノマリーがどこまで前倒しされるかも分からない。

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しかし現在、

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比較的高い確度で確認できるものがある。

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AIインフラへの投資はまだ増えている。

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AIクラウド需要はまだ強い。

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先端半導体能力はまだ逼迫している。

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企業はAI計算能力をさらに確保しようとしている。

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だから消去法で考えると、

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現在の相場の基本方向は、

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まだ、

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上

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である可能性が高い。

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ただし、

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真っ直ぐ上ではない。

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戦争。

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原油。

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金利。

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9月。

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選挙。

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レバレッジ。

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これらによって何度も軌道を曲げられる。

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そして時には10%、15%という急落も起きる。

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しかし、

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AI計算需要そのものが下方修正されない限り、それはTrend転換ではなくShockである可能性が高い。

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ここが今の相場を見る上で最も重要な区別だと思う。

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だから今後の問いは、

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次に株を下げるニュースは何か。
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ではない。

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下げるニュースはいくらでも出てくる。

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本当に重要なのは、

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そのニュースがAIという市場の重力そのものを弱くするのか。
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である。

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イラン戦争なら、

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原油を上げる。

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金利を上げる。

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一時的にAI株を下げる。

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しかしAI計算需要そのものを消すとは限らない。

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September Effectも同じ。

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中間選挙も同じ。

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需給ショックも同じ。

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これらは軌道を曲げることはできる。

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しかし、

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重力を逆向きにすることとは違う。

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そして現在の情報から最も起こりやすい未来を一つだけ選ぶなら、

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私は、

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AIという強い上方向の重力の中で、戦争・原油・金利・季節性・選挙・需給による急激な上下動を何度も繰り返しながら、年末へ向けて徐々に高い水準へ移動していく相場
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を中心シナリオに置きたい。

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その途中でイラン和平が来れば、

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上昇は突然加速する。

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戦争が悪化すれば、

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一度大きく下へ振れる。

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しかし最も警戒すべきなのはそのどちらでもない。

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AI需要そのものの変調。

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それが確認されるまでは、

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現在の相場で最も強い変数は、

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依然としてAIである。

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このAI相場のノイズについて色々考えてしまいます。

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また下がるのではないのか、もっといいタイミングがあるのではないのかと

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そうして色々と調べますが、結局同じような答えになります。

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AIは強い、他はノイズに過ぎない、後はタイミングのみ。

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そうなると原油、金利、信用巻き戻し、アノマリーといった各種変数が上昇、下降ともに契機になる。

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それだけの事で、上昇という基本に変わりはないといういつもの帰結。

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ノイズについてあれこれ考えて、記事にして来たが、悉く外して来た。

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金利も原油も戦争終結時期も、当てられるはずはなく、はやい段階で大きく下げた時、軟調な時に持っていた方が後で上げるので助かるというそれだけの帰結だった。

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中間選挙後は上昇するアノマリーがある、そのアノマリーが前倒しになるかも知れないが、軟調か下落時にポジションを持った方が有利なのは間違いないだろう。

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どうしてかと言うと、次の爆上げが待っているからだ。

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しかし、それが来るまでは押し目だと買いに向かってはボコボコにされるかも知れない。

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特定銘柄の推奨・勧誘・投資助言を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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